建て得を利用しようと思うけど、ホントにお得なの?メリット・デメリットを知りたい!
こんな悩みを解決します。
- 建て得とは!?
- 建て得のメリット
- 建て得のデメリット
- 建て得の意見・口コミ
建て得とは、LIXILが提供するサービスのこと。
僕は、実際に利用し住み始めて『月々の電気代を5,000円前後』に抑えることができています。
ただ、太陽光発電システムが”実質0円”で利用できると評判ですが、中にはデメリットがあるのも事実。
そこで今回は「建て得の基本情報」に加え「建て得のデメリット」まで徹底解説します。
この記事を参考にすることで、建て得をお得に利用する方法がわかりますよ。
建て得とは!?
建て得を一言でいうと、
「あなたの新築ZEH住宅に、太陽光パネルをタダ(工事費別途)で載せてあげるけど、10年間の売電収入はちょうだいね!」
という感じ。要するに『屋根貸し』ですね。
太陽光パネルを無償で搭載する代わりに、売電収入をLIXILに譲渡する契約です。詳細は、
■ 太陽光発電システムの製品代が実質0円で設置できる。
引用:公式サイト
■ 余剰売電収入は10年間『LIXIL TEPCO スマートパートナーズ』に提供する。
■ 太陽光発電システムの割賦支払いは10年間『LIXIL TEPCO スマートパートナーズ』が支払いする。
上記の契約の元、『実質0円』が実現。
我が家は平屋にしましたが、搭載された太陽光パネルは12.35kw。
※料金は190万円ですがこの料金はかかりません。
建て得の利用条件
建て得はどの住宅にも採用できるわけではありません。下記の条件を満たす必要があります。
①国が定めるZEH基準を満たす住宅であること
引用:公式サイト
②「建て得」の利用規約にあるビルダーと建築本体の契約をすること ビルダー一覧はこちら→登録ビルダー一覧|LTSP (lixiltepco-sp.co.jp)
③ZEH性能以下になるリフォームや改造をしないこと
④太陽光発電システムの改造・変更をしないこと
⑤その他の発電機器の設置をしないこと
⑥電気を貯める設備の設置をしないこと(1㎾以上の蓄電池や住宅から電気自動車へ電気を供給する設備等は不可)
⑦行政が指定する垂直積雪量が75㎝以下のエリアであること
⑧当社と電気の需給契約を締結していただくこと
小難しく書いてありますが、気になるハウスメーカーさんに建て得に対応しているか聞いてみるのが1番ですよ。
もしくは↓コチラをご覧ください。
登録ビルダー一覧|LTSP (lixiltepco-sp.co.jp)
さらに、LIXILのサービスということもあり、「水まわり・サッシ・ドア」等にもLIXIL製品を採用するという条件があります。
「キッチン・バス」のどちらかは他社でも良いという条件。
我が家のキッチンはPanasonicのV-Styleにしました。
建て得のメリット
建て得のメリットは下記の3つです。
- 初期費用が抑えられる
- 日照時間の電気代はかからない
- LIXILの電力量の料金区分が安い
順番に解説しますね。
初期費用が抑えられる
住宅ローンを組む際の初期費用が抑えられます。
太陽光システム導入代金がかからないから。
自費で太陽光発電システムを搭載する場合、150~250万円ほどかかります(4~6kw載せた場合)が、この費用がかかりません。
初期費用が抑えられて、多少は気が楽になりますね。
日照時間の電気代はかからない
昼間の晴れの日は『実質タダ』で家電を利用することができます。
日照時の余剰発電分を売電するため、発電量が使用量を超えていればタダで電気を使えます。
なので、昼間に電気を使うように工夫すると『大幅に電気代を安く』することができます。
LIXILの電力量の料金区分が安い
建て得は、昼間の電気代を他社と比べるとちょっぴりお得に使えます。
昼間の料金区分は安い傾向にあります。ただ、夜間の料金区分は少し高め。
他社 | 建て得 | |
---|---|---|
昼間の電力料金 | 30円前後 | 24.95円 |
夜間の電力料金 | 10円前後 | 13.21円 |
普段、昼間に家電を使ったりして過ごすことが多いので、他社と比べると得している気がしますよね。
※夜間とは1~6時のこと、それ以外は昼間となります。
建て得のデメリット
次に、建て得のデメリット。下記の3つです。
- 日照が良い地域ではメリットが少ない
- 屋根面積が小さい場合はメリットが少ない
- 「水まわり・サッシ・ドア」にこだわりがある人には向かない
順番に解説しますね。
日照が良い地域ではメリットが少ない
日当たりが良い地域はメリットが少量。
自費で太陽光システムを導入する方がお得です。
多くの発電が見込める地域(晴れが多く、日当たりが良い)にお住まいの方は、利用する価値が少ないです。
多く発電したからと言って、持ち主には一切収入にはならないので注意が必要。
屋根面積が小さい場合はメリットが少ない
屋根面積が小さいとメリットが少ないです。
建て得は、有効に発電できる屋根の全面に太陽光パネルを搭載してくれる契約だから。
太陽光パネルを載せる量が少ない場合、工事費の約40万円が高額なためメリットが少ないでしょう。
11年後には所有権が手に入ります。売電単価が低くても、量が多ければ収益は上がりますよ。
「水まわり・サッシ・ドア」にこだわりがある人には向かない
設備にこだわり(使用したいメーカー)がある人には向かないでしょう。
LIXILの製品を使用しないといけないから。
「キッチン・バス」のどちらは選択可能ですが、それ以外はLIXIL製品を選ぶことになります。
LIXIL製品も素晴らしい物ばかりですが、使用したいメーカーにこだわりがある方には向かないでしょう。
建て得の口コミ
最後に、建て得の口コミ。SNSにある客観的な評価を順番に見ていきましょう。
建て得の口コミ①:建て得利用は日中は自家消費し放題
うちは建て得利用ですね。あんぱんさんおっしゃったように日中は自家消費し放題になってます。 10年の期間中は蓄電池やV2Hなどの設備は設置できません。 建て得利用にはサッシや建具、キッチンやトイレ、お風呂をLIXIL製にする必要があります。
建て得の口コミ②:シミュレーションしたら月額費用ペイできメリットしかない
建て得っていう太陽光パネルのリースがあるんですね。 新車リースみたいな感じで、初期費用0円でコストは月額費用だけ。 発電した電気は自分のもので、10年経てばパネルもまるごともらえるそう。 シミュレーションでは発電分の利益で月額費用ペイできてたので、メリットしかないように感じます
建て得の口コミ③:どうせなら建て得を利用しておけば良かった
LIXILの建て得って最近Twitterで見るけど調べたら、すごいお得に思えるな。 うちは設備がサッシ、トイレ、キッチンがLIXILだからできたなー。 太陽光のせたかったのが、後悔ポイント。
建て得の口コミ④:建て得利用で光熱費が4万円→1万円になった
太陽光発電パネル、ウチは載せてよかった派。建て得とかいう制度で無料載せできるのに発電分は使い放題だから、昼の暑い時間寒い日のエアコン代タダ。風呂のお湯も昼沸かしてほぼタダ。雨の日でも半額。屋根に穴開けず、重さは折込済み。月平均四万かかってた光熱費が一万になった。
建て得の口コミ⑤:お得そうだけどミックスマージンなだけなのでは?
建て得って太陽光部分だけみると使い方いかんではめっちゃお得そうだけどミックスマージンなだけなんじゃないかって思った。
建て得の口コミをまとめると下記のとおりです。
- 建て得利用は日中は自家消費し放題
- 建て得利用で光熱費が4万円→1万円になった
- どうせなら建て得を利用しておけば良かった
- お得そうだけどミックスマージンなだけなのでは?
- シミュレーションしたら月額費用ペイできメリットしかない
『お得』だと感じている方が多かったです。
晴れの日中は電気代を気にせず使用できることに、メリットを感じているようでした。
ただ、中には『怪しい』と感じている方も。LIXILの設備を好まない人も一定数いました。
ですが、大手で安心感もあるので、光熱費を抑えたいという方は利用する価値アリですよ。
【LIXIL】建て得で損をしないために!メリット・デメリットと電気代を抑える方法:まとめ
- 初期費用が抑えられる
- 日照時間の電気代はかからない
- LIXILの電力量の料金区分が安い
- 日照が良い地域ではメリットが少ない
- 屋根面積が小さい場合はメリットが少ない
- 「水まわり・サッシ・ドア」にこだわりがある人には向かない
- 建て得利用は日中は自家消費し放題
- 建て得利用で光熱費が4万円→1万円になった
- どうせなら建て得を利用しておけば良かった
- お得そうだけどミックスマージンなだけなのでは?
- シミュレーションしたら月額費用ペイできメリットしかない
建て得は、光熱費を抑えることが可能なサービスです。
デメリットに感じる部分もありましたが、昼間の余剰発電で電気代を気にせず使用できるのは気持ちが良いもの。
これから家を建てる方は一度、建て得を検討してみてはいかがでしょうか。