悩む人育休もらい逃げって、正直ずるいよね?
育休取って、そのまま辞める男性ってどうなの?
SNSを見ていると、こんな声がこれでもかというほど流れてきます。
中には、
- 無責任
- 職場に迷惑をかけている
- 男性としてどうなんだ
と、人格否定に近い言葉も珍しくありません。
正直に言います。
かなりキツい言葉です。
なぜなら、私はこれまでに2度、育休を取得した男性だからです。
そしてはっきり言えば、
「育休もらい逃げはアリ」
そう思っています。
ただし、それは「ズルを推奨したい」からではありません。
そう感じさせてしまう職場の構造こそが、最大の問題だと思っているからです。
育休もらい逃げは「ずるい男」なのか?SNSで炎上する理由
育休もらい逃げが炎上する理由は、とてもシンプルです。
「自分たちが苦労しているのに、得だけして去る人がいる」
この“感情”が刺激されるから。
特に男性の育休は、いまだに
「特別扱い」
「本来は取らなくてもいいもの」
という空気が根強く残っています。
その結果、
- 育休を取った
- その後、会社を辞めた
この2つがつながった瞬間に、
「ずるい」「もらい逃げ」というレッテルが貼られてしまうのです。
そもそも育休もらい逃げはルール違反なのか?
ここで1度、感情を横に置いて考えてみましょう。
育休は、
- 法律で認められた制度
- 条件を満たせば誰でも取得できる権利
です。
育休を取ったあとに転職しようが、退職しようが、
法律上、何の問題もありません。
「会社に恩を仇で返している」
「義理を欠いている」
そう感じる人がいるのも理解できます。
でもそれは、あくまで感情論です。
制度としては、
育休=会社の好意ではない
という事実を忘れてはいけません。
【体験談】2回育休を取った私の本音
私自身、1回目の育休は正直、かなりビビっていました。
- 周りにどう思われるか
- 戻ったときに居場所があるか
- 評価が下がらないか
表向きは「応援するよ」と言われても、
空気はどこか重い。
復職後、何となく距離を感じたり、
重要な仕事から外されたりしたこともありました。
そして2回目の育休。
このとき、私ははっきり気づきました。
「これは個人の問題じゃない。
育休を取る人が悪いんじゃない」
問題なのは、
**育休を取った人が“元の場所に戻れない職場”**だったのです。
育休もらい逃げは「ずるい」のではなく「追い込まれた結果」
育休後に辞める人の多くは、
最初から辞めるつもりだったわけではありません。
- 復職後、明らかに扱いが変わった
- 評価や昇進に影響が出た
- 「休んだんだから頑張れ」という無言の圧
こうした積み重ねの中で、
「ここに居続けるのは無理だ」
そう判断せざるを得なくなった人も多いはずです。
それを外から見て
「もらい逃げ」「ずるい」
と切り捨てるのは、あまりにも一方的です。
それでも育休もらい逃げが起きる職場の共通点
育休もらい逃げが話題になる職場には、共通点があります。
- 育休を取ると“裏切り者”扱いされる
- 制度はあるが、使う前提で回っていない
- 復職後のキャリア設計が存在しない
つまり、
「戻ってきたくなる職場」になっていない
これが最大の原因です。
結論|育休もらい逃げはアリ。その発想を生む職場こそ問題
私は、育休もらい逃げを
「手放しで称賛すべき」とは思いません。
でも、
一方的に叩くものでもない
と強く思います。
育休は権利です。
それを使った結果、
「ここでは働き続けられない」
と感じたなら、離れる選択もまた正当です。
本当に考えるべきなのは、
なぜ「もらい逃げ」なんて言葉が生まれるのか?
その背景にある職場環境ではないでしょうか。
育休もらい逃げが「ずるい」と感じてしまう人へ
もしあなたが
「正直ずるいと思ってしまう側」
だったとしても、それは責められる感情ではありません。
ただ、その怒りの矛先を
個人ではなく構造に向ける
という視点も、少しだけ持ってほしいのです。
働く人同士が疑い合う社会では、
誰も幸せになれません。
育休を取っても、取らなくても、
誰もが安心して働ける職場。
それが当たり前になるまでは、
「育休もらい逃げ」という言葉も、きっと消えないのでしょう。







