
・注文住宅を建てようと思うんだけど
・何から始めればいいの?
・全然わからないから教えて~
こんな悩みを解決します。
この記事では、予算の決め方~建築会社の選び方、間取り、設備、お金のこと、引き渡しまでにやることなどの家づくりの流れを9ステップでご紹介していきます。
・やっておくと良いことのポイント
を順を追って解説していきますね。

家づくりは情報をどれだけ集められるかがカギ。
注文住宅の基礎知識を理解して、後悔しない家づくりをしましょう。
「ステップ①」とりあえず展示場に行ってみるはダメ!
注文住宅が欲しくなったからといって、住宅展示場に行くのはやめましょう。最悪、カモられる可能性もあります。
家づくりは、まず情報を集めるところからになりますので、1件1件見て回るのは非効率。(1社あたり2時間はかかる)
特に小さい子がいる家庭であれば、時間も限られるでしょう。結局、比較検討があまりできず後悔するという負の連鎖ができてしまいます。
なぜなら、各建築会社から間取りや見積もりをもらうためには
・間取りを決めるための打ち合わせ
・間取りの提案、見積もり
最速でも3回は打ち合わせが必要。子どもがいるとなれば、ゆっくり話すことも難しいです。

子どもと一緒に打ち合わせは大変。僕は妻と交互に話をしていたのでとても効率が悪かったです。
展示場は住むことよりも、見栄えを重視しているのですごいもの見たな!で終わることさえあります。
ですので手順に沿って、家づくりをする必要があります。
「ステップ②」注文住宅に使える予算を決めよう
家を建てようと思ったら、建築会社選びや土地探しをしたいところですが、、、
ちょっと待って!
まず最初にやることは予算を決めることです。家づくりにかけるお金を決めましょう。
「審査で5,000万円借りれるらしいよ、5,000万円の家を建てよう!」では今後、支払っていけるかが不透明のまま。
理想の家が建てられたとしても
・住宅ローンで外食にも行けない
・子どもに塾や習い事もさせれない
これでは、子どもに寂しい想いをさせてしまいます。
そのためにも予算を決めて、無理のない返済ができるような家づくりをしていきましょう。

「家を建てることが目的」ではなく、「家を建てて理想の暮らしをする」ことが1番大事ですよ
「ステップ③」あなたが住みたい家は?どんな暮らしがしたいかを明確にしよう
次にどんな家にしたいのかを決めましょう。
ある程度のイメージを持っていないと、設計をお願いするときに相手も困ってしまいます。
・家族が求めるものはなにか
これらのイメージをなんとなくでも良いので、家族やパートナーと話してみましょう。

歳をとったことまで考えて平屋が良いという家庭もありますよ
具体的なイメージが湧かないという方は、以下の手順でやってみると良いですよ。
②カタログからアイデアをもらう
③現在住んでいる家の不満を書き出す
④価格と見た目とメンテナンス性も考える
⑤建て売りでもアリかな!?
順番に解説しますね。
その① カタログを請求する
建築会社のカタログには
・間取りのアイデア
・施工事例 など
短く簡単にまとめてあります。たくさん集めても損はないはず。

いろんなカタログを見ることで、あなたが取り入れたい間取りやアイデアが浮かんでくると思いますよ。
そこでカタログ一括請求サイトを使うと便利。
・営業トークを聞く必要がない
・厳選された優良企業が多くて安心
家にいるだけで情報収集が可能。子育て中でなかなか外出しにくい方でも間取りや見積もりが取れます。
その② カタログからアイデアをもらう
次に、集めたカタログや資料からマイホームでもやりたいことを決めてみましょう。
我が家の具体例として、
・洗濯動線を良くしたい→洗う・干す・畳む・収納するを一カ所もしくは近く
・プライベートも確保したい→各部屋の仕切りにクローゼット
・対面キッチン→料理をしながらでも子どもが遊ぶ姿を見れるように
なんとなくのイメージがあればOK。細かいところは建築会社が決まってから、打ち合わせれば良いですからね。
気に入ったデザインや間取りは写真を撮ったりしておくと、イメージを伝えるときに便利ですよ。
その③ 現在住んでいる家の不満を書き出す
次に、現在の家で不満なところを洗い出してみましょう。実家で思ったことでも良いですね。
その不満を無くしていけば、良いと思う家が見えてきます。
我が家の具体例は、
・玄関が狭くて物が置けない→シューズクロークを作って広い玄関に
・お風呂やトイレが寒い、暑いのは嫌→建築会社に聞いてみる など
不満点を書き出し、建築会社に伝えるだけでもある程度、あなたのイメージに近い満足のいく間取りができているはず。
その④ 価格と見た目とメンテナンス性も考える
次にそれぞれのバランスを考えてみましょう。
オシャレで長持ちする素材もありますが、その分コストもかかります。
なので、優先順位を決めておきましょう。

我が家はメンテナンス性を重視しました。
持ち家に30年住んだ場合、約1,000万円ものメンテナンス費用がかかると言われています。
・給湯器
・給排水
・外壁
・屋根
・雨樋
・シロアリ対策 など
建築会社でも価格、見た目、メンテナンス性どこに重きをおくのかそれぞれ。
あなたの方針と建築会社の方針が合うところを選ぶと上手く進みますよ。
性能が良い家は、実は安い
性能が良い家は初期費用こそ高いですが、長い目で見るとそうでもありません。ランニングコストが全然違います。
・性能はあまり気にしないから、オシャレな家が良い
いろんな考えの方がいるでしょう。
マイホームを検討したとき、間取りやインテリアに意識が行きますが実は性能が1番大事。
・断熱性
・気密性
・耐火性 など
ここは建築会社で特にこだわりを持って、仕事をしているところが多いです。

我が家は高気密高断熱な家(スーパーウォール工法の家)にしました。平屋ですがエアコン1台で家中、快適に過ごせています。
その⑤ 建て売りでもアリかな!?
注文住宅は楽しみも大きいですが、考えることが多くて大変です。なので標準の家でいいかなと思う方も多くいます。
建て売りはそれぞれメリット・デメリットがあります。が、立地が良くお手頃なので選ぶのもアリ。

僕も注文住宅か建て売りか建築前はギリギリまで悩んでいました。
「ステップ④」土地と建築会社を決めよう
・気に入った間取りやデザイン
・考え方
これらが決まったらようやく建築会社を選ぶ段階になりました。気になったハウスメーカーや工務店などのモデルハウスに行ってみましょう。
これから誰かが実際に住む家なので、アイデアや工夫がたくさん見えてくるはず。
よほどな豪邸でない限り、おそらく手に届くぐらいの予算の家になっているはずです。
土地探しと建築会社探しは同時進行で
・本には土地探しからって書いてあるよ
と思っている方は、ちょっと待ってください!
たしかに土地探しは大事ですが、家を建てるとなると土地代金以外に見えないお金がかかることが多々あります。
・配管引き込み工事
・建蔽率・容積率・セットバックの有無 など
建築会社でも土地探しはしてくれます。建築会社と一緒に土地を探すくらいでも問題ないです。

僕も工務店さんと土地探しをしていろいろと助けてもらいました。
・購入前の地盤の強度確認を無料でしてもらえたので、追加費用の有無を確認して購入できた。
自分たちでは判断できないところまで見通してもらえるので安心できますね。
ハウスメーカー・工務店の違い
ハウスメーカーと工務店、どちらで建てるのが良いでしょうか。
イメージとしては、
・工務店→独自の家を安く
ざっくりとこんな感じ。
ハウスメーカー | 工務店 | |
価格 | △ | 〇 |
自由度 | △ | 〇 |
技術力 | ◎ | 〇 |
施工期間 | ◎ | △ |
保障・メンテナンス | ◎ | △ |
予算や家に求めていることを重視して選ぶと良いですよ。
住宅展示場に行くときに注意すること
行ってみたい建築会社が決まったら、展示場に行きましょう。
展示場は、
・家の雰囲気
を味わうことができます。展示場は楽しいですが注意も必要。
・個人情報はすぐに書かなくても良い
・質問はどんどんする(営業さんの知識や対応を確認)
・良いところは写真を撮る(いちおう許可は取りましょう)
・必ず複数社と比較する
・キャンペーンで即決しない(いつも何かしてる)
土地探しの注意点
土地探しは60~70点の土地を選ぶこと。
待ったからといって完璧な土地があるとは限りません。(100点を目指すと決まらないので)
・土地の広さや形
・周辺施設
・追加費用がどれくらいか
これらは最低でも確認しておきましょう。土地は土地代金だけではなく、見えない費用も掛かることが多いので要注意。
あとは駅が近い・学校が近い・スーパーが近いなど希望に合わせて探すと良いでしょう。
我が家の土地探しをまとめていますので、参考にぜひ見てみて下さい。
「ステップ⑤」間取りや設備を考えよう
建築会社と土地が決まったら、間取りや設備を決めていきましょう。
間取りは今後の住みやすさに大きく関わるので慎重に決めていくこと。ここは時間をかけても良いのでじっくりと納得できるまでこだわりましょう。
▼我が家の間取りの決め方はこちら
設備やオプションを考えよう
あなただけの生活ができる注文住宅なので、快適に過ごすためにも設備やオプションにもこだわりましょう。
窓にも気をつけよう
近年の家は換気効率が良く窓をほとんど開ける必要がありません。
主に窓の役割として
・景観を楽しむ
・空気を入れ替える
・外観のデザインを楽しむ
安易に窓のことを考えていると
・せっかくつけたのに開けない
・防犯性が悪くなる
ということになりかねません。

我が家は窓を多くつけましたが、全く開けていない窓もあり後悔しています。
特に勝手口は必要かどうか分かれるところなので、慎重に考えてみて下さい。
財布のヒモが緩みすぎるのに気をつけよう
せっかくの注文住宅だからとなんでもかんでもは要注意!
本当に必要なのかを今一度、確認してみましょう。
外構のイメージもしておこう
家を建てる時におおまかな外構のイメージもしておきましょう。
今ある土地の
・どこに車を停めて
・どこに庭を作って
・門柱や宅配ボックスの場所 など
ある程度は決めて間取りを決めておかないと、外でバーベキューや庭遊びをするときに丸見え。
・目隠しフェンスを建てる
これらの検討にも後々、役に立ちますよ。
「ステップ⑥」住宅ローンを組もう
住宅ローンははじめてなので悩みますよね。建築会社に言われるがままではホントにお得なのかもわからず、、、
少しでも金利が低いところを選びたいですよね。

僕も自分でも知識をつけるべく本を買って勉強しました。
▼おすすめは「家を買うときにお金で損したくない人」が読む本。
著者自らが家を購入した際の失敗を踏まえ、後悔しないようなアドバイスがたくさんあります。
お金の話となると難しい単語がたくさん出てきて、頭が痛くなったり、投げ出したくなります。がこの本は内容が頭に入りやすいです。

住宅ローン控除や金利の話、知らなければもらえない給付金のことなどをわかりやすく書いてあります。教科書のように説明されるよりは断然、読みやすいですよ。
住宅ローンの組み方次第では数百万円も違うことがあるので、自分でもしっかりと比較してみましょう
「ステップ⑦」着工について考えよう
次は着工について考えていきます。ここからは急にあなたの名前が「施主(せしゅ)」になります。
可能であれば、現地にこまめに訪問すること。
大工さんから思わぬ良い情報や図面では気づかなかった間違いを知ることができます。

我が家ではニッチ位置の高さが低かったのをもう少し高くしたほうが使いやすいですよ!とアドバイスをもらえました。
あとは地鎮祭や上棟式を行なうかです。
工務店や地域によって方針があるところでしょう。

我が家はどちらも行ないました。しない方も増えているようですが、職人さんたちと顔を合わせることで親近感が湧きました。
費用の参考としては
・上棟式→差し入れ代 5,000円
食事代(弁当とビール)10人分 10,000円
お祝い弁当が多いようですが、職人さんたちは力仕事がメイン。なので僕は「ガッツリ系の浜勝の弁当」を選びました。
「ステップ⑧」着工~引き渡しまでにすることを考えよう
着工が始まると打ち合わせも減り、家ができあがるのを待つ楽しい時間が流れます。
考えることばかりだったのでやっと息抜きができますね。
ですが、新居生活をスムーズに行なうまでにはまだやることが残っています。
・火災保険への加入
・引っ越しの見積もりをとる
・外構をどこにお願いするかを決める
・敷地に電柱があれば移設をお願いする
順番に解説しますね。
その① インターネットの申し込み
新居にネットの引き込みをする場合は工事が必要。なのですぐに使いたい方は早めの連絡が必要です。
・忙しい時期は1か月~2,3か月
・引っ越し時期に災害(台風や地震)3か月以上
新生活時期は忙しい傾向がありますね。

我が家は引っ越し時期と台風が重なり工事に4か月かかりました。引っ越してすぐは各種手続きや調べものも多いのでネット工事は早く行うのがベストですよ。
インターネットの申し込みは早めに行ないましょう。
その② 火災保険への加入
新居では必ず火災保険に入ることになります。
住み始めて初日には保証が開始できるようにしておきましょう。(引っ越し日から契約していると、万が一引っ越し時に家具を破損した場合に保証がききますよ)
近年は激甚災害になるような災害も多々、いつあなたの家も被害を受けるかわかりません。よく考えて火災保険を選びましょう。
火災保険への加入方法は以下の通りです。
・保険会社で相見積もりをとる
・火災保険に加入する
加入に関しては1か月前ぐらいから動き出すと良いですね。
各保険会社によって内容もさまざまです。あなたのお住まいの地域に合う保険をかけていきましょう。
・風災ー台風で屋根や窓が壊れた
・水災ー大雨で家や家財が水浸しに
・盗難ー泥棒に入られた
・水濡れー雨漏れが起きた
・破損ー引っ越しや模様替え、子どもが遊んでいる時に家財や窓を破損した
火災保険は人によってかけ方がさまざま。各保険会社で見積もりを取ることであなたの地域に合う保険を見つけることができますよ。
地震被害が心配な方は、火災保険と同時に地震保険に入ることも忘れないようにしましょうね。
その③ 引っ越しの見積もりをとる
引っ越しは大型の家具や家電が多くて大変。なので多くの方が引っ越し業者を利用しています。

僕も大型の家具や家電だけはお願いしました。自分たちだけでやるのも限界がありますからね。
引っ越し料金は業者によってさまざま。
・荷物の量
・重さ
・必要人数 など
なので相見積もりを取らないと相場すらわかりにくいです。
特に新居への引っ越しはキズ1つつかないように、慎重にやってもらいたいですよね。
相見積もりを取っていることを伝えるともっと安くなることがありますよ。
その④ 外構をどこにお願いするかを決める
外構業者を早く決めておきましょう。外構はエクステリアの専門業者にお願いするのがベスト。
というのも家を建ててもらった工務店などにお願いすると仲介手数料を取られます。

手数料だけで20~30万円の差が出ることもあるんだって
また提案力も外構業者の方が高く質も良いです。図面も見やすいので比較がしやすい。
外構もどこまでするかによりますが、100万円~300万円以上かかることもあります。
建築会社を決めたときのように相見積もりをすることで、安くて質の良い業者が見つかるはず。
その⑤ 敷地に電柱があれば移設をお願いする
たまに購入した敷地内に電柱がたっている場合があります。敷地内であれば電話するだけで簡単に移設をお願いできます。
電柱に書いてある数字や記号を写真に撮っておくことでスムーズに伝えることができます。

我が家は間口がただでさえ狭かったのに、電柱が入り口付近にあって邪魔でした。電話と簡単な打ち合わせだけで移設ができましたよ。
電話連絡から1~3か月ほどかかるので、着工の間に済ませておきましょう。
敷地内に電柱があると土地の利用料として年に1000円~2000円ほど入ってきますよ。
「ステップ⑨」引き渡し、ようやく我が家が完成
建物が法律に適合しているか、確認申請の内容と間違いなくできあがっているかを調べる「完了検査」を行ないます。適合していれば「検査済証」が交付されます。
その後は「竣工検査」
・建具の開閉状況
・設備の点検や使い方の説明 など
主にこれらを施主(あなた)と設計者や工事管理者で点検していきます。
引き渡し前には竣工検査を必ず行なっておきましょう。(引き渡し後ではトラブルになる可能性も)

僕がお願いした工務店では竣工検査の予定はありませんでした。なので後々、トラブルが無いように検査を依頼しました。
それが終わったらカギをもらい、引き渡しとなります。
まとめ:マイホームで最高の暮らしを送りましょう
長くはなりましたが、この流れで家づくりを行なえば後悔を最小限にできるはず。
情報がたくさんある時代なので、後悔のない最高の家を1回で建てることができると思っています。
家づくりをするときはめんどくさくて大変ですが、この時期だけはパートナーと息を合わせることが大事だと思っています。
このサイトが少しでもあなたの手助けになると嬉しいです。自分だけの最高の家にしてください。